はかた地どり
はかた地どり
登録番号 | 117 |
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名称 | はかた地どり(ハカタジドリ) |
分類 | 食肉 |
登録日 | 2022/03/31 |
生産地 | 福岡県 |
登録生産者団体 | 福岡県はかた地どり推進協議会 福岡市中央区天神4丁目5番23号 |
登録公示 |
農林水産物等の生産地
「はかた地どり」は、うま味成分であるイノシン酸を多く含み、食味が良く、程良い弾力と歯ごたえがあることが特徴の地鶏の肉です。
煮炊き料理などで煮崩れが起こりにくいことから、「水炊き(1)」や「がめ煮(2)」など、福岡県の郷土料理などに良く合う食材として高い評価を得ています。
「はかた地どり」の素びなは、軍鶏などの在来種を原種鶏として「はかた地どり」の生産専用に交配・作出した雄鶏と白色プリマスロックの雌鶏の交配により作出されたものとしています。
ふ化後概ね80日間以上になるまで素びなを農場で飼育します。なお、28日齢以降は鶏舎内において平飼い(飼育密度は1平方メートル当たり10羽以下)としています。
飼育用飼料は、発育段階に応じた代謝エネルギー値及び粗タンパク質率を有する餌を各農場で共通して使用します。
生産地は古くから養鶏の歴史がある土地柄で、「はかた地どり」は、福岡市で生まれ福岡県を代表する郷土料理の「水炊き」や「がめ煮」に適した鶏肉として開発されてきた歴史があります。
地域では、「水炊き等に最適で、コクがあって、味が良く、歯ごたえのある県民が求めている鶏肉の生産」を目標に掲げ、1987年に現在の原型となる交配様式が完成しました。翌年には生産・販売時の名称を「はかた」を冠したものと決め、以後も交配様式の改良を進めるなど、地域をあげた取組が進められています。
2017年度の出荷羽数は55万6千羽と出荷規模は年々拡大しています。また、海外輸出も開始し2017年度には約3千羽を香港向けに出荷しています。
- 水炊き:素材を水(湯)のみで煮る調理法に由来する日本の鍋料理です。歴史や調理法は地域により異なりますが、九州では鶏肉を主材として用います。
- がめ煮:福岡県の代表的な郷土料理で、最初に具材を全て炒めた後、だし汁や調味料を入れて野菜に火が通るまで煮込んだ煮物料理です。正月やお祭り、結婚式などのお祝い事のときによく作られます。