くまもと塩トマト

くまもと塩トマト

登録番号 111
名称 くまもと塩トマト(クマモトシオトマト)
分類 野菜 / 穀物類
登録日 2021/10/07
生産地 熊本県
八代市、八代郡氷川町及び宇城市の干拓地
登録生産者団体

八代GIブランド推進協議会

 熊本県八代市古城町2690

不知火塩トマト出荷者協議会

 熊本県宇城市不知火町長崎79

登録公示

第111号:くまもと塩トマト

農林水産物等の生産地

「くまもと塩トマト」は、八代海(1)沿岸の塩分濃度が高い干拓地の土壌で栽培されているトマトです。塩分のストレスにより生育が制限されることから、小ぶりな形で、糖度が8度以上と甘く、皮は肉厚で固いのが特徴です。
 「くまもと塩トマト」は、生産地の大玉トマトの2%未満しか生産されないことから、希少性が高く、贈答用としても利用されており、一般の大玉トマトの3倍以上の高単価で取り引きされています。

「くまもと塩トマト」は、生産地である熊本県八代市、八代郡氷川町及び宇城市の八代海沿岸の干拓地にある土壌塩分濃度の高いほ場で栽培されます。
 大玉トマトの品種を使用し、施設(ハウス)を用いた栽培で、8月~10月頃に定植、翌年6月頃まで収穫を行います。
 出荷規格は糖度8度以上の果実、1果あたりの重量30g~150g、病害虫の被害がないものとしています。なお、糖度8度以上で傷や病害虫の被害が軽微なものは、1果重量にかかわらず加工用とすることができます。

生産地では、過去に「塩田」として塩づくりが行われてきた場所や、塩分を含む地下水の影響を受け、土壌塩分濃度が高いほ場が散在します。
 この地域のトマト生産は1965年~1970年頃から始まりましたが、当時、くまもと塩トマトは、小ぶりのため規格外品として地元で消費するか廃棄されていました。
 1991年頃から、生産者や仲買業者などの関係機関が一体となり、販売戦略を立て、糖度検査を行うなど商品化に取り組みました。その結果、食味が非常に優れ、栽培面積の極一部でのみ生産される希少性から、一般のトマトとは一線を画す高級トマトとして注目され、高単価で取引されるようになりました。
 2018年度産の出荷量は、八代地域で約65t、宇城地域で39tとなっています。

  1. 八代海:九州西部の熊本県と鹿児島県にまたがる内海です。北は有明海、南は東シナ海に繋がっています。入江が奥深く入り込んだリアス式海岸で、内海としては日本で一番閉鎖性が高い海と言われています。

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