山形ラ・フランス
山形ラ・フランス
登録番号 | 99 |
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名称 | 山形ラ・フランス |
分類 | 果物 |
登録日 | 2020/08/19 |
生産地 | 山形県 |
登録生産者団体 | 山形県「ラ・フランス」振興協議会 山形県山形市松波二丁目8番1号 |
登録公示 |
農林水産物等の生産地
「山形ラ・フランス」は、山形県で栽培されているラ・フランス品種の西洋なしです。
剪定・摘果の栽培管理や追熟の期間を踏まえた適切な時期での出荷が地域で徹底されているため、ち密な果肉、果汁の多さ、独特の芳香で食味が良いというラ・フランス品種の特有の品質が存分に発揮され、且つそのバラつきが小さいことが特徴です。
出荷時期となる11月~翌年1月の東京都中央卸売市場での占有率は、販売数量、販売金額ともに95%を超えています(2002~2018年平均)。
「山形ラ・フランス」は、品種としてラ・フランスを用います。
栽培方法は、主枝の重なりが少なく、日当たり良好な結果枝が多い樹形に剪定すること。果実肥大を図るため、一花そう(一つの花芽からでる複数の花群)当たり一果以下になるよう摘果を行うこととしています。
出荷の方法は、規格として1個あたり果重180g以上、且つ損傷があっても軽微なもの、腐敗果でないものとしています。また、果重にかかわらず、著しい損傷果、腐敗果でないものは加工用に供することができることとしています。
出荷は、毎年、生産地が基準日を設け、品種特有の品質を存分に発揮し、品質のバラつきの小さい果実を、消費者が基準日に購入できるように出荷しています。
生産地は、果実が病害に感染しやすい6~9月の降水量が他の産地より比較的少なく、果実に養分が蓄積される8~9月の日較差が9.4~10.3℃と大きく、日本のラ・フランス産地の中でも適地にあたります。
生産地では、1980年代から生食用としてラ・フランスの生産振興を図り、官民一体となって栽培技術の開発に取り組みました。1988年、山形県立園芸試験場(現在の山形県農業総合研究センター園芸農業研究所)で、後の出荷の基準日設定の基礎となる収穫期の予測や産地での追熟技術が確立されました。
2014年度には、農協や市場、市町村等で組織する山形県「ラ・フランス」振興協議会が設立され、最新の技術を反映した栽培カレンダーを作成するなど、現在も「山形ラ・フランス」の品質向上を図っています。
生産面積は2016年で749ha、全国1位の占有率82%となっています。また、生産農家数は2015年で約2,300経営体となっています。近年では、香港、台湾、シンガポール、マレーシア、フィリピンへの輸出にも取り組んでおり2018年度の輸出量は約13tとなっています。