福山のくわい
福山のくわい
登録番号 | 97 |
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名称 | 福山のくわい |
分類 | 野菜 / 穀物類 |
登録日 | 2020/06/29 |
生産地 |
広島県
福山市 |
登録生産者団体 | 福山市農業協同組合 広島県福山市花園町二丁目7番1号 |
登録公示 |
農林水産物等の生産地
「福山のくわい」は、表面の青色が鮮やかな美しい外観で、ほっこりとした食感が優れていることが特徴のくわいです。お節料理における縁起の良い食材として需要が高く、また、品質の維持、長年にわたる安定した供給、厳しい選果体制などが市場関係者から高い評価を受けています。
「福山のくわい」の種球は、在来の青くわい(1)で、生産地で前年に自家採種したものから選別し、定植まで冷蔵保存したものを使用します。
生産地は福山市、栽培期間中は水が切れないように管理し、収穫後は泥・ごみを2回の洗いで取り除きます。その後、等級・階級・サイズ毎に選別を行い、腐敗果や浮き果などの規格外品は出荷しません。
「福山のくわい」は、1902年頃、市内にある福山城(2)周辺の肥沃な堀で栽培が始まったとされています。生産地は瀬戸内の温暖な気候と日照量の多さや、江戸時代(3)に造設された用水路があり、多量の水を必要とするくわい栽培に適した地域となっています。
1955年ごろからは、「芽が出る」縁起のよい食べ物としてお正月にくわいを食べる習慣が全国に広がり、福山市南部を中心に作付面積が増加して行きました。
1967年に「福山くわい出荷組合」を設立し、講習会実施による栽培技術の向上、種球の冷蔵貯蔵、検査員による出荷規格の徹底、遠距離輸送販売など、共同出荷によって市場の信頼を得ることで、全国第一位の産地となりました。
2016年の出荷量は162t、全国シェアの72.3%を占めています。
- 青くわい:くわいは欧米では主に観賞用とされますが、日本ではその根を食します。青くわいは、長い芽をつけた姿から縁起物として重宝され、お正月の食材として用いられます。
- 福山城:江戸時代、1622年に竣工した日本の城です。城跡は国の史跡に指定されています。また2006年には日本100名城に選定されました。
- 江戸時代:1603年~1867年。日本の時代区分の一つで、江戸(現在の東京)に幕府が置かれていた時代を指します。徳川家康を初代将軍とし以後徳川将軍家を中心とした藩政政治が行われました。