八代生姜
八代生姜
登録番号 | 95 |
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名称 | 八代生姜(ヤツシロショウガ), Yatsushiro Shoga,Yatsushiro Ginger |
分類 | 野菜 / 穀物類 |
登録日 | 2020/03/30 |
生産地 |
熊本県
八代市、八代郡氷川町、宇城市小川町海東地区、 下益城郡美里町中央地区 |
登録生産者団体 | 八代地域農業協同組合 熊本県八代市西片町1525-1 |
登録公示 |
農林水産物等の生産地
「八代生姜」は、肥大した塊茎の丁寧なトリミング成形(1)と厳しい基準により生産出荷される生姜です。
産品は、凹凸や傷みが少ない色艶の良い外観と、みずみずしく辛みの少ない食味が特徴です。
品質の良さと周年出荷出来ることが市場で高く評価され、一般的な生姜に比べて3割以上の高値で取引されています。
「八代生姜」は、品種として大ショウガの優良系統を使用し、生産地で栽培されたものとしています。
種生姜は生産地で採取された無病で優良な種生姜を使用します。
栽培方法としては、日照量などの栽培環境に応じて、塊茎肥大と貯蔵性を考慮した疎植栽培がとられます。
収穫後は適切な温湿度に管理された貯蔵庫で保管します。
出荷規格は、病害虫被害及び傷等による傷みがなく、水洗いを行い、トリミングによる成形処理をしたものとしています。
生産地は標高500~1,000m超えの山林に囲まれた渓谷状の地形となっています。
渓谷状地形の圃場は日照量が不足しがちであるため、日照量など栽培環境に応じて塊茎肥大と貯蔵性を考慮しながら栽培を行うなど、地域特有の栽培方法が確立されてきました。また、地域では、凝灰岩の地層に壕を掘ることで、生姜保管に適した温湿度の貯蔵場所を確保できるため、良質な生姜の周年出荷が可能となっています。
地域の生姜栽培は大正時代(2)末期より始まり、地域全体には1931年に導入されました。
優良な種生姜の確保を目指し、農地造成や施設整備、生産技術の向上を進め、高品質な生姜の産地の形成が行われてきました。
2018年の生産者数は111人、出荷量は605トンとなっています。
- トリミング:生姜の根塊を取る皮剥ぎ工程を生産段階ではトリミングと呼称しています。
- 大正時代:1912年~1926年。日本の時代区分の一つで時代区分では最も短い。明治時代に続き近代化が進められるとともに、護憲運動や政党内閣が発足するなど民主主義が提唱されました。