八代特産晩白柚

八代特産晩白柚

登録番号 94
名称 八代特産晩白柚(ヤツシロトクサンバンペイユ)、Yatsushiro Tokusan Banpeiyu
分類 果物
登録日 2020/03/30
生産地 熊本県
八代市、熊本県八代郡氷川町
登録生産者団体

八代GIブランド推進協議会

熊本県八代市古城町2690

登録公示

第94号:八代特産晩白柚

農林水産物等の生産地

「八代特産晩白柚」は、大きな物は4kgを越える大型の柑橘です。
 柑橘系の香りが強く、ほどよい甘みと爽やかな酸味を持ち、食味に優れていることが特徴です。
 八代地域の冬の代表的果実として親しまれ、お歳暮(1)など贈答品としても市場から評価を得ています。

「八代特産晩白柚」の栽培品種としては晩白柚を使用します。
 栽培方法は、着果促進と肥大促進のため開花期に人工授粉を行い、果実肥大を促進させるため摘果を行います。また、外観向上のため剪定及び袋掛けを行います。
 出荷規格は、横径15cm以上で、実色は概ね完着しているものとしています。ただし、傷や病害虫の被害が1/2を超えるものは加工品用とします。

八代地域は肥沃で排水の良い土壌と豊富な水があること、日照時間の長さや八代海(2)の潮風の影響を受けた温暖な地域であることから、晩白柚の生産に適しています。
 地域では古くからザボンなどの大型果樹の栽培がおこなわれてきた歴史があります。
 晩白柚の原産地はポリネシアやマレーシアとされ1930年に日本に導入されました。導入後、国内には栽培適地が見つからない状況が続きましたが、1951年に八代地域に植栽され適地であることが確認されました。以後、地域では晩白柚の大玉生産に必要な技術や栽培方法を確立してきました。
 「八代特産晩白柚」は、1965年に設けられた出荷基準の品質を維持し、地域の特産品として出荷され続けています。2014年からは香港に輸出され、春節(3)の贈答品などにも用いられています。
 現在、晩白柚の全国生産の約90%が八代地域で行われ、2018年度の出荷量は800トンとなっています。

  1. お歳暮:日本では1年に2回、お世話になった方に対して、「感謝の気持ちを込めて」、贈り物をする習慣があります。夏は「お中元」、冬は「お歳暮」と言います。
  2. 八代海:九州西部の熊本県と鹿児島県にまたがる内海です。北は有明海、南は東シナ海に繋がっています。入江が奥深く入り込んだリアス式海岸で、内海としては日本で一番閉鎖性が高い海と言われています。
  3. 春節:中国をはじめ、台湾、韓国、モンゴル、ベトナム、シンガポール、マレーシアなどで行われる旧暦の正月です。

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