今金男しゃく
今金男しゃく
登録番号 | 86 |
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名称 | 今金男しゃく(イマカネダンシャク), Imakane Danshaku |
分類 | 野菜 / 穀物類 |
登録日 | 2019/09/09 |
生産地 |
北海道
瀬棚郡今金町及び久遠郡せたな町 |
登録生産者団体 | 今金町農業協同組合 北海道瀬棚郡今金町字今金141番地 |
登録公示 |
農林水産物等の生産地
「今金男しゃく」は、白色で美しい外観を有し、ライマン価(デンプンの含有率)が13.5%以上の馬鈴薯です。
安定した品質と自然にとける舌触りの良さが特徴です。
厳しい選果基準により、形状や外観が良いことから、市場では品質、食味ともにトップクラスと評価されており、他産地の男爵芋(1)に比べて2割以上高値で取引されています。
「今金男しゃく」の栽培品種は文字通り男爵であり、種子馬鈴薯農家が生産した無病の種馬鈴薯を用います。
収穫前にサンプル抽出を行い、ライマン価13.5%以上の基準を満たした圃場の産品のみが収穫されます。
腐敗及び皮剥け防止のため出荷前に1週間程度の風乾貯蔵を行い、出荷時には空洞検査による品質確認が行われます。
なお、皮剥けや傷による品質の低下を確認した場合、「今金男しゃく」の名前を付しての出荷はできません。
生産地は渡島半島(2)の北部に位置しています。この地域は、昼夜の寒暖差が大きく、水はけが良い肥沃な火山灰地となっていることから、馬鈴薯の栽培に適しています。
生産地では、1953年から男爵の品種のみを作付けし、1967年より種子馬鈴薯生産農家と食用馬鈴薯生産農家を区別するなど、品質向上に取り組んできました。
1989年から空洞検査を実施し、また1994年にはライマン価の基準を満たすもののみを出荷する基準を設けるなどの出荷体制も整備してきました。
2017年の生産量は12,000t(生産面積375ha)、北海道の他産地と比べ規模は小さいものの、年々生産拡大を続けています。
- 男爵芋:1908年に高知県出身の川田龍吉(男爵)がアメリカ原産の品種のじゃがいもを北海道上磯町で試験栽培したことから、この品種は国内では「男爵」の名前で呼ばれるようになりました。当時から優良品種として普及が進み、現在、国内で生産されるじゃがいもの約2割を占める代表的な品種となっています。
- 渡島半島:北海道西部から南に曲がった半島で火山が多い地域です。江戸時代、未開拓であった北海道の中でも藩が置かれ、明治期までは北海道で最も人口の集中する地域でした。