豊島タチウオ
豊島タチウオ
登録番号 | 84 |
---|---|
名称 | 豊島タチウオ(トヨシマタチウオ), Toyoshima Tachiuo |
分類 | 魚介類 |
登録日 | 2019/09/09 |
生産地 |
広島県
呉市豊浜町豊島沖周辺海域 |
登録生産者団体 | 呉豊島漁業協同組合 広島県呉市豊浜町豊島4136-22 |
登録公示 |
農林水産物等の生産地
「豊島タチウオ」は、豊島の漁師に受け継がれてきた釣り漁法で釣り上げられたタチウオです。
釣りの技術や鮮度管理の徹底により、傷のない美しい外観、高い鮮度を有していることが特徴です。
見た目の美しさ、鮮度の良さが市場から高く評価され、他産地のタチウオと⽐べ、2~3割の高値で取引されています。
「豊島タチウオ」は広島県呉市豊浜町豊島沖の海域で漁獲されます。
釣り漁法で釣り上げ、船上でできるだけ魚体に触れないように留意しながら、表皮の傷や剥がれ、尻尾切れのないものを、サイズ別に出荷用の発泡スチロール箱に詰め、直ちに氷締めにして出荷されます。
豊島沖は、緩急に富んだ潮の流れにより、タチウオの餌となるイカナゴなどの小魚が集まる好漁場となっています。
地域でタチウオの釣り漁業が始まったのは1955年頃であり、当時(1957年)の漁獲量は4t程度でしたが、1970年頃から漁獲量が増え1973年には106t、1980年には1,962tに達しました。
現在に至る鮮度管理は1970年頃から開始されました。現在、豊島漁港には共同集出荷に必要な大型製氷施設や荷さばき施設が設置され、出荷前の選別・確認が行われています。
近年の瀬戸内海(1)全域での魚の減少と漁師の減少により、出荷量は2013年の301tから、2014年は245t、2015年 184t、2016年 115tと、年々厳しい状況が続いています。これに対し、産地では新規漁業就業者の受入れも積極的に行うなど、技術を継承する後継者の育成も進めています。
- 瀬戸内海:本州、四国、九州に挟まれた内海です。複数の島嶼群で構成され、豊かな生態系を持つことで知られています。また潮の干満差が大きいことで知られ、場所によっては海水が川のように流れていることもあります。この強力な潮流によって発生する「鳴門の渦潮」は世界最大級の渦潮として広く知られています。