岩手木炭 / 岩手切炭
岩手木炭,岩手切炭,IWATE CHARCOAL
登録番号 | 66 |
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名称 | 岩手木炭(イワテモクタン), 岩手切炭(イワテキリズミ),IWATE CHARCOAL |
分類 | その他 |
登録日 | 2018/08/06 |
生産地 | 岩手県 |
登録生産者団体 | 一般社団法人 岩手県木炭協会 岩手県盛岡市南仙北二丁目3番21号 |
ブランドサイト | |
登録公示 |
農林水産物等の生産地
「岩手木炭」は、岩手県内産の原木を使用して生産された黒炭です。
炭質が硬く火持ちが良いのとともに、炭素割合が高いことから、燃焼時の煙や炎、臭いが最小限に抑えられ、燃焼後に残る灰が少ないことが特徴です。
炭全体が均等に炭化し割れが少ない「岩手木炭」の品質は、全国でも高く評価されており、平成18年度から参加している農林水産祭では、農林水産大臣賞や林野庁長官賞を毎年受賞しています。
「岩手木炭」は、岩手県産の「ナラ」又は「クヌギ」を原木として使用します。
原木を岩手県が独自に開発した岩手窯、岩手大量窯で時間をかけて丁寧に製炭(1)し、出来上がった木炭は精煉度(2)が8度以内の炭質であるものが選ばれ、「岩手木炭」として出荷されます。
「岩手木炭」の生産地である岩手県は総面積の77%を森林が占めており、全国平均の67%を大きく上回っています。地域では木炭の原木となる「ナラ」などの広葉樹が多く、古くから木炭の生産が盛んな地域となっています。
明治(3)初期には、製鉄が盛んな東北地方(4)の工業用木炭としての需要が大半でしたが、明治後期に東京への一般燃料としての出荷を伸ばし、1912年、「木炭生産量日本一」の地位を確立しました。
1950年代以後、岩手県木炭協会の主導により「岩手窯」「岩手大量窯」を独自開発し、良質で安定した品質の木炭を生産可能にするとともに、製炭操作の作業性の向上も進めてきました。
地域では、築窯技術の指導や講習会を開催して普及に努めるとともに、若手生産者の育成等も進めています。
2016年の生産量は3,317トン、全国の生産量の31%を占めています。
- 製炭:生木を空気が入らない蒸し焼き状態にして炭を作る工程です。
- 精煉度:木炭表面の電気抵抗を0~9度の10段階で区分した炭化の度合いを示す指標です。一般的に木炭下部は精煉度が低くなるため、規格を満たすために一定部分が切り落とされ出荷されています。
- 明治時代:1868年~1912年。日本の時代区分の一つ。日本が幕府による封建制から近代化に移行した時代です。
- 東北地方の製鉄:1858年、日本の近代製鉄の先駆けとして、岩手県釜石市に溶鉱炉が建設され1880年まで操業されました。当時の製鉄燃料は木炭が使用されていましたが、経済性が悪いことなどから木炭を燃料とした製鉄は衰退し、以後コークス燃料に置き換わって行きました。
購入先情報
岩手県木炭協会ECサイトより購入が可能です。
また、問い合わせフォームも用意されており、定期注文等にも対応しています。
通年発送が可能です。