ヤマダイかんしょ
ヤマダイかんしょ
登録番号 | 64 |
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名称 | ヤマダイかんしょ(やまだいかんしょ) |
分類 | 野菜 / 穀物類 |
登録日 | 2018/08/06 |
生産地 |
宮崎県
串間市 |
登録生産者団体 | 串間市大束農業協同組合 宮崎県串間市大字奈留5237-1 |
登録公示 |
農林水産物等の生産地
「ヤマダイかんしょ」は、鮮やかな紅色で色つやが良い美しい外観のさつまいもです。
果肉は淡黄色で、食味は加熱すると快いもろさのあるホクホクとした食感と上品な甘さを持つことが特徴です。
1960年代以降、良質な青果用さつまいもの安定供給を進めてきた結果、主な出荷先である西日本の市場関係者からは、「かんしょと言えばヤマダイかんしょ」と言われるまでの高い評価を得ています。
「ヤマダイかんしょ」は、「高系14号」に由来する系統である「宮崎紅」を用います(自然災害等の場合には、「高系14号」や、それに由来する系統を用いることもあります)。
栽培方法は、「超早堀りトンネル(概ね1月から3月に定植し6月から7月に収穫)」、「早堀り(概ね3月から4月に定植し7月から8月に収穫)」、「晩掘り普通(概ね5月から6月に定植し、9月から11月に収穫)」のいずれかの作型で行います。
収穫後にひげ根を丁寧に除去し、「JA串間市大束 青果用かんしょ 標準規格」として決められた4段階の品位基準(形状や外観)、7段階の選別基準(重量)に従い選別します。
「ヤマダイかんしょ」の生産地である串間市は、宮崎県の最南端に位置し、東は日向灘(1)、南は志布志湾(2)に面しており、沖合を流れる
黒潮(3)の影響を受けた温暖な地域です。また、栽培地の主な土壌は火山灰土で水はけが良いことから、さつまいもの栽培に適した地域となっています。
地域では1960年代から青果用さつまいもの栽培を開始、温暖な気候を活かした早出し栽培と独自の越冬貯蔵方法による周年出荷体制を確立しています。また、厳格な出荷選別に取り組むなど、市場ごとに異なる形状やサイズの要望に応えてきたことで、西日本有数の青果用さつまいもの産地としての地位を確立してきました。
2016年現在、生産部会181戸、作付面積は500haで、年間出荷量も1万トンに達し、県内生産の約80%を誇る産地となっています。さらに、輸出にも積極的に取り組んでおり、2003年から全国に先駆けて香港への輸出を行っています。
- 日向灘:宮崎県南端の都井岬から大分県佐伯市の鶴御埼までの沖合を示す海域です。玄界灘(九州北部)、遠州灘(静岡県から愛知県沿岸)とともに、国内では波の荒い灘の一つとされています。
- 志布志湾:鹿児島県大隅半島の東「火崎(ひざき)」と宮崎県南端の都井岬との間に位置する湾の名称です。
- 黒潮:東シナ海を北上してトカラ海峡から太平洋に入り、日本列島の南岸に沿って流れ、房総半島沖を東に流れる海流で日本海流とも呼ばれています。南極環流やメキシコ湾流と並んで世界最大規模の海流です。