対州そば
対州そば
登録番号 | 61 |
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名称 | 対州そば(タイシュウソバ) |
分類 | 加工食品 |
登録日 | 2018/04/09 |
生産地 |
長崎県
対馬市 |
登録生産者団体 | 対州そば振興協議会 長崎県対馬市厳原町中村606-19 JA対馬営農部内 |
登録公示 |
農林水産物等の生産地
「対州そば」は、長崎県の離島である対馬(1)で栽培される在来品種のそば(2)と、これを原料としたむきそば、そば粉です。
他の産地のそばと比べて食味や風味が優れ、ほのかな苦みがあるという、そばの原種に近い特徴が備わっています。その実は比較的小粒である一方で、粒が重く、大きさがよく揃っているのも「対州そば」の特性です。
生産者は、対馬の島内で在来品種の「対州そば」を栽培します。
収穫後、島内においてそばの実を脱皮、製粉し、むき実のそばやそば粉としたもののほか、食用として出荷される玄そばが、「対州そば」の名称で出荷されています。
対馬は、そばが中国から朝鮮半島を経由して日本に伝播した経路上にあり、日本では最初に伝わった土地と考えられています。他地域のそばと交配する可能性の低い離島という立地条件の下で、島内生産者と行政による在来種の維持管理が行われてきました。
また、対馬には耕作に適する平地が少ないことから、昔から自給のために、ソバの栽培がされていたとみられます。
「対州そば」の食味・風味の良さは高く評価されており、メディアでも紹介されるなど、全国的な知名度を有するようになっています。そのため、現在では、「対州そば」は、特産品として島内で広く栽培されています。
- 対馬:九州の北方の玄界灘にある長崎県に属する島です。朝鮮半島に近いことから、古来より大陸との文化的・経済的交流の窓口の役割を果たしてきました。
- そば:そばの実は、ヨーロッパなどではガレットの原料として知られていますが、日本では、そばの性質が異なるため、多くの場合、そば粉を水と練って生地にし、それを細く切って麺を作ります。この麺を茹でたものを、魚のだしと醤油をベースとしたつゆにつけて食べるのが一般的です。