江戸崎かぼちゃ

江戸崎かぼちゃ
※提供元:茨城県 広報広聴課

登録番号 6
名称 江戸崎かぼちゃ、江戸崎カボチャ、江戸崎南瓜(エドサキカボチャ)
分類 野菜 / 穀物類
登録日 2015/12/22
生産地 茨城県
稲敷市及び牛久市桂町
登録生産者団体

稲敷農業協同組合 茨城県稲敷市江戸崎甲3016番地の3

http://www.ib-ja.or.jp/ja/inashiki/

登録公示

第6号:江戸崎かぼちゃ

農林水産物等の生産地

「江戸崎かぼちゃ」は、茨城県稲敷市及び牛久市桂町で生産され、完熟で収穫することによって、ほくほくとした食感と甘味のあることが特徴のかぼちゃです。
 江戸崎かぼちゃは、市場での卸売価格が一般的なかぼちゃの約2倍で取引されています。市場関係者からは、品質が高いことに加えて、生産者ごとのばらつきや年ごとのばらつきが少ないことが評価されています。品質の良さとは、完熟かぼちゃならではのほくほく感と甘さです。より具体的には、粉質感と糖度のバランスが良く、ふかしたり水で炊いたりすると、粉ふきいものような食感、甘みがあります。そして、このような品質について、検査員を置くなどしてこれを確認する体制を整えてきたことから、ばらつきが少なく完熟らしい品質が維持された「江戸崎かぼちゃ」が長年にわたって出荷され続けてきました。

 「江戸崎かぼちゃ」の作型は、半促成(ハウス)栽培と早熟(トンネル)栽培、普通(露地)栽培を組み合わせて、5月から8月に収穫・出荷しています。また、抑制栽培によって11月から12月にも収穫・出荷しています。なお、「江戸崎かぼちゃ」は、1975年前後から全国に先駆けて完熟収穫に取り組むとともに出荷前の全品検査など徹底した品質管理を実施しています。
 一般的にかぼちゃは、完熟前に収穫し貯蔵庫で追熟させますが、「江戸崎かぼちゃ」は、原則として着果後55日以上で収穫します。この基準は、5年の年月をかけて、試割りの調査を繰り返し実施して得られた結果を基に設定されています。完熟した「江戸崎かぼちゃ」の外観は完熟前と比べて、果皮の緑色が濃くゴツゴツした質感で、果肉色は濃いオレンジ色です。
 着果後55日以上という収穫基準が設定されていますが、圃場や気象条件により早めに完熟となりそうな場合は、試割り等で熟度を確認し出荷をする対応を行っています。関係機関の協力を得て、作型ごとに全ての圃場を巡回して着果状況を調査し、目視と触診により生育状況の確認と収穫時期の予測を行っています。さらに、収穫前には作型ごとに全ての圃場から試料を採果し、試割りによる熟度確認を行い、圃場ごとに収穫・出荷開始日を指定することで、完熟での収穫を徹底しています。

 「江戸崎かぼちゃ」が生産されている稲敷市及び牛久市桂町の土壌表層部は、関東ローム層と呼ばれる火山灰層に広く覆われており排水性が高いのが特徴です。年平均気温は14.1℃、年間降水量は1,350mmの安定した気候であり、年間を通して適度な降水があるため、土壌は過乾燥や過湿状態になりにくい気候条件です。そのため、過湿に弱く、排水性の良い圃場を好むかぼちゃの生産に適しています。
 「江戸崎かぼちゃ」は、1966年に当時の江戸崎町君賀地区(現稲敷市)を中心に生産が開始され、栽培年数の経過とともに徐々に生産地が拡大し、現在は稲敷市及び牛久市桂町において生産されています。「江戸崎かぼちゃ」のほくほくとした食感で完熟ならではの甘味がある特性は、約50年にわたる生産の歴史の中で培われた栽培方法と厳格な検査体制を、生産者が信念と誇りを持って継承し続けていることで守られています。

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