ところピンクにんにく
ところピンクにんにく
登録番号 | 120 |
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名称 | ところピンクにんにく(トコロピンクニンニク) |
分類 | 野菜 / 穀物類 |
登録日 | 2022/03/31 |
生産地 |
北海道
北見市常呂町 |
登録生産者団体 | 常呂町農業協同組合 北海道北見市常呂町字常呂608番地 |
ブランドサイト | |
登録公示 |
農林水産物等の生産地
「ところピンクにんにく」は、北海道開拓時代から栽培されてきた北海道在来種のにんにくです。外皮はピンク色で、にんにく本来の風味や香りが強く、生で食した時の強い辛みが特徴です。
国内で一般に流通している品種に比べ、糖度や香り成分、辛み成分が多く、市場やにんにくの強い辛みと香りを好むユーザーから「インパクトのある辛み」と評価されています。
「ところピンクにんにく」は、常呂町農業協同組合が定める増殖体系に基づき「ところピンクにんにく」として選抜・増殖した種子用りん片(以下、「元種」という)を用います。
栽培は同農協が定めた増殖体系に準拠して行われます。なお、元種は定期的に更新されます。
出荷規格は、同農協が定めた各年産の取扱要領により選別を行い、病害虫その他損傷が無く、りん茎が直径35mm以上のものを「ところピンクにんにく」として出荷します。
生産地は、オホーツク海(1)沿岸に位置していますが、冬季に流氷(2)が接岸することで内陸性の気候となるため、厳しい冷え込みとなります。また、風が強く積雪が少ないため土壌が凍結し、土壌の表面が乾燥するなど、一般的なにんにくには越冬が難しい地域とされています。
しかし、厳しい気象条件に適した寒冷地型の在来種であるピンク種を用いることにより、当該地域では、古くからにんにくの栽培が行われてきました。
「ところピンクにんにく」の外皮には赤系色素の由来成分であるフェノール性化合物が多く含まれており、これらは冬期の寒さや乾燥傾向による環境ストレスから得たものと考えられ、辛みや香りが強く、収穫時に外皮がピンク色を呈することの裏付けとなっています。
生産地では1962年からピンクにんにくの本格的な栽培が開始され、適作の良さから1973年には、栽培面積が116haまでに増え、市町村単位として全国一の栽培団地を確立しました。
その後、外見品質が消費者に倦厭され価格が低迷したことや、農作業の機械化に伴う作付移行などから栽培面積が0.9haまで減少しました。
近年、医薬品原料として高い機能性が注目され契約栽培を開始したことや、独自の増殖体系により品質・収量が向上したことにより、1994年には栽培面積が11haにまで回復し安定的な生産が可能となりました。
- オホーツク海:西部は樺太(サハリン)、北部はユーラシア大陸東岸、東部はカムチャツカ半島、南部は千島列島、北海道の北東部で囲まれた海域です。日本では北見市や網走市で冬季にみられる流氷が有名です。
- (オホーツク海の)流氷:冬季にアムール川(黒龍江)の水が流入する河口付近で形成された海氷が、樺太東岸に沿って南下し、北海道沿岸まで到達します。日本の冬の風物詩のひとつとなっています。
購入先情報
登録生産者団体・JAところのブランドサイトでは、通信販売サイトや店舗販売を紹介しています。
・JAところ魅力発信サイト-ところピンクにんにく-通信販売/店舗紹介
また、JAところでの予約・販売の最新の情報は、JAところwebサイトに「お知らせ」として掲載します。
予約受付は7月下旬から、販売開始は例年9月~10月上旬(品切れ次第販売終了)です。