あけぼの大豆
あけぼの大豆
登録番号 | 119 |
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名称 | あけぼの大豆(アケボノダイズ) |
分類 | 野菜 / 穀物類 |
登録日 | 2022/03/31 |
生産地 |
山梨県
南巨摩郡身延町 |
登録生産者団体 | 身延町あけぼの大豆振興協議会 山梨県南巨摩郡身延町切石350番地 |
登録公示 |
農林水産物等の生産地
「あけぼの大豆」は、生産地で100年以上栽培されてきた粒が大きく甘みが強い大豆です。粒の重さは、一般的な大豆と比べて約2倍です。甘みの強さは、糖類含有量が他品種に比べ2割多く、特に砂糖の主成分であるショ糖含有量は他品種に比べ4割多いことからも明らかです。
味噌や豆腐などの加工業者からは、糖の多さにより完成品の甘みが強くなると評価されています。「あけぼの大豆」の希少性や品質の高さから、高値で取引されています。
未成熟大豆である「えだまめ(1)」も、同じように、大粒で強い甘みを持っています。
生産地内の曙地区で栽培されてきた在来種のみを種子として用います。
出荷規格は、えだまめの場合、病害虫莢(さや)、著しい未熟莢でないもの、濡れや汚れのないものとし、大豆の場合、著しい病害虫粒や被害粒が20%未満であること、異種穀粒なしであること、異物混入なしであることとしています。
生産地は、土壌由来の排水性と朝霧の発生による適度な保水性が作用した大豆栽培に適した地域です。また、地域の気候は、えだまめの成熟期に当たる10月から大豆を収穫する12月頃まで、昼夜の寒暖差が10℃以上あり、その温度差が特性である甘みを生みだします。
生産業者は、他品種との交配を防ぐために、ほ場の分離などを徹底することで、何世代にもわたり種子を選抜し「あけぼの大豆」の粒の大きさを維持してきました。
1970年頃よりえだまめの出荷を始め、その頃から曙地区の地名を取り、「あけぼの大豆」と呼ばれるようになりました。
2018年度の生産面積は約28ha、生産業者は141人となっています。
- えだまめ:大豆が未熟な緑色の状態のときに枝ごと収穫し、さやに入ったままの豆を茹で豆の部分を食します。日本や中国では大豆の代表的な食べ方の一つとなっています。