種子島安納いも
種子島安納いも
登録番号 | 115 |
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名称 | 種子島安納いも(タネガシマアンノウイモ) |
分類 | 野菜 / 穀物類 |
登録日 | 2022/03/02 |
生産地 |
鹿児島県
西之表市、熊毛郡中種子町及び南種子町 |
登録生産者団体 | 一般社団法人安納いもブランド推進本部 鹿児島県熊毛郡中種子町野間5297番地8 |
登録公示 |
農林水産物等の生産地
「種子島安納いも」は、加熱した時のねっとりとした食感と蜜がでるほどの甘さがあるさつまいもです。他の一般的な青果用さつまいもと比べ、糖度が高く、澱粉含有量が低いといった特徴があります。
2000年代から日本で人気の粘質系の焼き芋の火付け役として需要が高く、他の一般的な青果用さつまいもと比較して2~5割程度の高値で取引されています。
「種子島安納いも」の品種は、推進本部が推薦する安納いもの品種を使用します。
栽培は、マルチ作型、裸地作型、本圃型育苗作型のいずれかの作型で行います。ただし、いずれの作型においても年内に収穫したものに限るものとしています。
収穫された産品は、常温貯蔵又は冷蔵貯蔵で推進本部が推奨する日数貯蔵し、推進本部が定めた「安納いも品質統一基準」の「外観に関する基準」を基に青果用又は加工用として選別を行い出荷されます。
生産地である種子島(1)は、1698年に琉球国(2)から甘藷を譲り受け、当時の日本で最初にさつまいもの栽培が定着した場所です。生産地は、ほとんど霜の降りない温暖な気候であるため、貯蔵時に低温障害が発生しやすいさつまいもの生育や貯蔵に適した自然条件を備えています。
「種子島安納いも」は、1947年頃から西之表市安納地区で栽培されたのが始まりです。
糖度が高く、食味が良いことから、島内全域に生産が広まり、安納地区の名称を取って「安納いも」と呼ばれるようになりました。
植物防疫法による特殊害虫指定の「アリモドキゾウムシ」の影響で1998年までは、島外への移動が禁止されていたことから、島内に限った生産が行われてきました。
島外への移動が解禁されてから栽培面積が年々増加し、2017年には約540ha、年間の生産量は約9,600t、生産者数も520戸に達しています。
- 種子島:鹿児島県にある有人離島の中で最も東に位置する島で、全国有人離島のうち第5位の面積です。種子島宇宙センターなど宇宙関連施設が多くあり、日本の宇宙開発の拠点の一つであるのとともに、最近では多くのサーファーが移住するなどマリンスポーツ等も盛んに行われています。
- 琉球国:1429年から1879年の450年間、琉球諸島を中心に存在した王国です。現在の沖縄県。