わかやま布引だいこん
わかやま布引だいこん
登録番号 | 108 |
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名称 | わかやま布引だいこん(ワカヤマヌノヒキダイコン) |
分類 | 野菜 / 穀物類 |
登録日 | 2021/05/31 |
生産地 |
和歌山県
和歌山市布引地区、内原地区、紀三井寺地区、毛見地区 |
登録生産者団体 | わかやま農業協同組合 和歌山県和歌山市栗栖642 |
登録公示 |
農林水産物等の生産地
「わかやま布引だいこん」は、生産地の砂質土壌で生産される青首大根(1)です。根部の上から下まで太さがそろい、ヒゲ根が少なく、毛穴が浅くて肌のきめが細かいことが特徴です。
市場関係者からも、品質の良さが評価され、高値で取引されています。
「わかやま布引だいこん」の品種は、毎年実施される系統試験により選定されたものを使用します。生産地内で栽培し、収穫は「わかやま布引だいこん」の中心階級である2Lを目安に行います。
出荷規格は、以下の①~③を満たすものとしています。
①中に空洞がないもの、②病害虫、凍害、傷害等のないもの、③岐根及び裂根のないもの及び傷、腐敗、汚れのないもの。なお、②、③の規格に満たない部位を切除したものは当該規格に該当するものとしています。
生産地の砂質土壌は、通気性、排水性に富み、柔らかいことから、土中深くまで酸素が供給されるため産品の生育に適しています。生産地の近くには紀ノ川(2)が流れ、地下水が豊富にあることから、大根の生育に必要な水の管理も容易となっています。
系統試験と収穫適期の設定は、生産者を中心に実施されてきましたが、1999年以後、わかやま農業協同組合に引き継がれ、現在に至るまで徹底した管理が行われています。
生産地では、17世紀末頃(江戸時代(3)前期)には、主な農産物として大根が栽培されていた記録があります。生産地内に建立されている紀三井寺(4)では、2001年から毎年12月18日に「わかやま布引だいこん」を使った料理が参拝者に振る舞われます。
2019年度の出荷数量は約4,500t、生産者数は50戸となっています。
- 青首大根:現在、国内で流通される「大根」の大半を占めている品種です。地表から出た根の上部が薄い緑色で、病気に強く、収穫時に引き抜きやすいといった特徴があります。
- 紀ノ川:奈良県から和歌山県を流れる一級河川(延長136 km)です。河川名は、古代から使われてきた現地の地理区分の名称である「紀伊国」に由来しています。
- 江戸時代:1603年~1867年。日本の時代区分の一つで、江戸(現在の東京)に幕府が置かれていた時代を指します。徳川家康を初代将軍とし以後徳川将軍家を中心とした藩政政治が行われました。
- 紀三井寺:和歌山県和歌山市紀三井寺にある寺院です。創建は770年とされています。
購入先情報
■購入できる場所
関西圏の量販店、JAわかやま直売所
■購入できる時期
11月中旬頃から翌年の3月上旬頃、および5月中旬頃から6月上旬頃