清水森ナンバ
清水森ナンバ
登録番号 | 105 |
---|---|
名称 | 清水森ナンバ |
分類 | 野菜 / 穀物類 |
登録日 | 2020/12/23 |
生産地 |
青森県
弘前市、平川市、中津軽郡西目屋村、南津軽郡田舎館村及び大鰐町 |
登録生産者団体 | 在来津軽清水森ナンバブランド確立研究会 青森県弘前市亀甲町61 |
登録公示 |
農林水産物等の生産地
「清水森ナンバ」は、青森県弘前市周辺で江戸時代(1)から受け継がれてきた、大長型で肩部が張った独特な果形が特徴の弘前在来トウガラシです。
辛味成分であるカプサイシノイドの含量が少なく、甘味を含んだまろやかな辛味と独特の風味を持ち、他の食材との相性に優れていることから、香辛料として多くの用途があります。
「清水森ナンバ」の品種は、弘前在来トウガラシを用います。
栽培は、生産地内の採種ほ場で、病気のない株の中から同品種の特徴である独特の果形の実を採種し、育苗ほ場で発芽・育成した苗を用いて行います。
種子管理は、生産者、大学、行政、加工業者等で構成する「在来津軽清水森ナンバブランド確立研究会」で行います。なお、生産地内において、自然災害や病害虫の発生等により「清水森ナンバ」の系統の維持が困難なときは、農業・食品産業技術総合研究機構の農業生物資源ジーンバンクが管理している「弘前在来」の種子を使用することができるものとしています。
また、必要に応じて、土壌診断や簡易検査を実施します。
青果の出荷規格は、傷、腐敗、汚れのないもの、香辛料の製造方法は、青果を、用途に合わせて生産地で乾燥、粉砕したものとしています。
弘前在来トウガラシは、約400年前に、弘前藩(2)初代藩主の津軽為信が京都から持ち帰り、弘前の農家が栽培したのが始まりと言い伝えられています。
地域は、収穫期の最高気温がトウガラシの栽培適温と一致していたことから、1970年代まで弘前在来トウガラシが盛んに栽培されていましたが、輸入物の影響により作付けが激減し、2000年ごろには清水森地区の1戸のみとなりました。
1997年に地域の研究者が弘前在来トウガラシの栄養性と機能性について講演し、地元の生産者を中心に伝統野菜を残そうとする動きが始まり、「清水森ナンバ」と名付け復活に向けた取組を進めました。
2004年、産官学の連携により研究会が設立され、種子の栽培・管理から栽培指導、販売までを連携して行うことにより徐々に生産が増加しました。
2020年現在、生産者数は61戸、生産面積は約69a、年間生産量は約18tとなっています。
- 江戸時代:1603年~1867年。日本の時代区分の一つで、江戸(現在の東京)に幕府が置かれていた時代を指します。徳川家康を初代将軍とし以後徳川将軍家を中心とした藩政政治が行われました。
- 弘前藩:江戸時代の支配機構である幕藩体制と言われる行政区分の一つ。陸奥国(むつのくに)西部(現在の青森県西部)の弘前藩の通称です。江戸時代に地域(領地)を与えられた領主(藩主)が治めていました。
購入先情報
清水森ナンバの一味唐辛子(細粉・粗粉)や一升漬を、以下の店舗で購入できます。
・津軽藩ねぷた村 売店(青森県弘前市)
・青森県特産品センターアンテナショップ東京店「青森の店」(東京都中央区新富)
・津軽地方の道の駅、農産物直売所
なお生果は7月中旬~10月下旬までです。