西浦みかん寿太郎
西浦みかん寿太郎
登録番号 | 103 |
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名称 | 西浦みかん寿太郎 |
分類 | 果物 |
登録日 | 2020/11/18 |
生産地 |
静岡県
沼津市三浦(さんうら)地区(静浦、内浦、西浦) |
登録生産者団体 | 富士伊豆農業協同組合 静岡県沼津市下香貫字上障子415-1 |
登録公示 |
農林水産物等の生産地
「西浦みかん寿太郎」は、青島温州(1)よりひとまわり小さく、果皮はやや薄く、浮き皮が少ない形状をしたみかんです。青島温州に比べ、糖度と酸度が高く、味が濃く、また、一般的なミカンに比べ、糖度(甘さ)とクエン酸(酸度)のバランスが良い食味が特徴です。
他産地出荷が少ない時期に出荷の最盛期を迎えることから、同時期に全国流通している青島温州と比べ4割程度の高値で取引されています。
「西浦みかん寿太郎」の品種は「寿太郎温州」を用います。
栽培は生産地内で行い、収穫後は風通しの良い冷暗所で貯蔵し、貯蔵期間7日以上を経て出荷します。ただし、収穫後出荷までに過熟が認められた果実は、貯蔵期間が7日未満であっても加工用として出荷できるものとしています。
生産地は、太平洋側に面しながら駿河湾越しに富士山を望む主に北側斜面に位置します。
肥沃な火山灰土壌で、土壌特性は透水性、通気性に優れていることから、樹勢の弱い寿太郎温州の栽培に適した地域です。
寿太郎温州は、静岡県下で広く栽培されている「青島温州」の突然変異として、1975年に沼津市西浦久連で発見され、1984年には「寿太郎温州」(第642号)として品種登録されました。
生産地では、寿太郎温州の原木から接木した苗木を生産者に配付して産地形成を進めてきたほか、原木の高齢化に備えて苗木用の母樹園を作り、品種の維持に努めています。また、貯蔵みかんを古くから栽培してきた伝統に基づく貯蔵技術を有しています。
2018年度の生産者は378名、生産量は2,356トンとなっています。
- 青島温州:静岡市内で発見され、静岡県内で最も多く作られているミカンです。糖度が高く、風味が良いのが特徴で、出荷時期は概ね12月から翌年3月ごろまでとなっています。