えらぶゆり
えらぶゆり
登録番号 | 102 |
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名称 | えらぶゆり |
分類 | その他 |
登録日 | 2020/11/18 |
生産地 |
鹿児島県
大島郡和泊町及び知名町 |
登録生産者団体 | 沖永良部花き専門農業協同組合 鹿児島県大島郡和泊町和泊185-1 あまみ農業協同組合 鹿児島県大島郡龍郷町浦111-1 |
登録公示 |
農林水産物等の生産地
「えらぶゆり」は、鹿児島県の沖永良部島などに自生していたテッポウユリ(1)から繁殖・育種されたゆりです。
純白の花色、葉の形が丸みを帯びた外観で、ほのかな香りを持つことが特徴です。冠婚葬祭に向くと評価され、年末年始の正月花、春彼岸の墓参りなどに欠かせない花として、12月から4月の国産テッポウユリの出荷量の80%を占めています。
「えらぶゆり」は、鹿児島県が推奨するテッポウユリ品種の中から、えらぶゆりブランド推進協議会が現地適応性などを協議し、選定した品種を用います。
栽培方法は、沖永良部島内で生産された球根を使用し、えらぶゆりブランド推進協議会が定めた基準により栽培します。
病害虫被害花、茎軸が軟弱なもの、蕾が開きかけのものは出荷しません。
隆起珊瑚礁の島である沖永良部島は、年平均気温22℃と温暖な気候で、生育適温が15~25℃の「えらぶゆり」の栽培に適した地域です。
1899年、自生しているゆりを発見した英国人の助言により、山野に自生するゆりを海岸畑に植えたのが栽培の始まりといわれています。1902年、本格的な栽培と取引が開始され、その後、沖永良部島は、球根の一大産地となりました。
1980年に生産組合を設立、翌年には球根から花まで島内で一貫生産したテッポウユリの切花を「えらぶゆり」と呼称し出荷を始めました。
2012年に「えらぶゆりブランド産地推進協議会」を設立、2016年には沖永良部空港の愛称が「えらぶゆりの島空港」となるなど、島全体で「えらぶゆり」の振興を図っています。
2018年現在、栽培面積110ha、生産者74名、年間270万本が出荷されています。
- テッポウユリ:ユリ目ユリ科ユリ属の多年生草本球根植物で、ラッパに似た形の筒状の花を横向きに咲かせます。ヨーロッパでは、多輪でボリュームがある香りが強いゆりが好まれますか、日本では1本に2輪か4輪の花が好まれます。