京賀茂なす
| 登録番号 | 165 |
|---|---|
| 名称 | 京賀茂なす (キョウカモナス)、Kyo Kamonasu |
| 分類 | 野菜 / 穀物類 |
| 登録日 | 2025/03/18 |
| 生産地 |
京都府
京都市北区、左京区 |
| 登録生産者団体 | 上賀茂特産野菜研究会 |
| 登録公示 |
「京賀茂なす」は、正円形でヘタに大きな棘があり、黒光りする紫色の外観を特徴とする大型の丸なすです。肉厚でとろみが強いものの加熱しても煮崩れしないため、京の伝統料理である「なすの田楽」や会席料理等に重宝されるとともに、贈答用にも用いられるなど、市場や京都府下の料亭、首都圏の百貨店をはじめとする需要者から高く評価されています。
「京賀茂なす」の生産は、京都市から設置委託を受けた「京都市特産そ菜保存ほ」(1)において固定種から自家採種した種子を用い、上賀茂特産野菜研究会(以下、「研究会」)が定めた栽培方法に準じて行われます。
上賀茂地域は、賀茂川(2)と高野川(3)に挟まれた扇状地です。両川が運んでくる堆積物と微量の火山灰により、保水性や透水性に富む黒ボク土化した肥沃な土壌が広がっており、「なす」を始めとする野菜の栽培に適しています。江戸時代(4)から農村地帯として栄えた上賀茂地域では、明治時代(5)以降「賀茂なす」の栽培が盛んとなりこの地域の特産品として定着しました。
一方昭和(6)後期になると、市街地化の影響を受けて上賀茂地域での生産面積が減少する一方、京都府内の他の地域における「賀茂なす」の生産が盛んになり、上賀茂地域の産品よりも小ぶりのものが中心に出荷されていました。研究会では、古くから栽培されてきた「大型で光沢のある果実」という「賀茂なす」の特性を維持するため、1992年から「保存ほ」において固定種を栽培し、自家採種した種子を使用しています。
「賀茂なす」の生産は、現在では滋賀県などの複数の県へと広がっていますが、上賀茂地域では2018年から名称を「京賀茂なす」と定めて出荷し、本来の特性を持つ「賀茂なす」として需要者からの認知を得ています。
- 京都市特産そ菜保存ほ:京都市が伝統的な野菜の絶滅防止と保存を図ることを目的として設置しているほ場。
- 賀茂川:京都市を南北に流れる鴨川のうち、高野川合流地点より上流部の名称。高野川と合流して鴨川となります。
- 高野川:京都市左京区を流れる河川で、鴨川の支流の一つ。大原から流れ、賀茂川と合流します。
- 江戸時代:1603年~1867年。日本の時代区分の一つで、江戸(現在の東京)に幕府が置かれていた時代を指します。徳川家康を初代将軍とし以後徳川将軍家を中心とした藩政政治が行われました。
- 明治時代:1868年~1912年。日本の時代区分の一つ。日本が幕府による封建制から中央集権制に移行し、近代化が急速に進められた時代です。
- 昭和(昭和時代):1926年~1989年。日本の元号の一つです。元号に時代を付け、ひとつの時代区分として使用されることもあります。







