伯州美人
登録番号 | 153 |
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名称 | 伯州美人(ハクシュウビジン)、Hakushu Bijin |
分類 | 野菜 / 穀物類 |
登録日 | 2024/08/27 |
生産地 |
鳥取県
米子市、境港市及びその周辺の大山山麓(鳥取県西伯郡日吉津村、南部町、伯耆町、大山町、同県日野郡日南町、日野町、江府町) |
登録生産者団体 | 鳥取県米子市東福原1-5-16 |
登録公示 |
「伯州美人」は、軟白部分が太くて柔らかく、加熱すると甘くとろけるような食感をもつ「ねぎ(白ねぎ)」です。
白ねぎの周年出荷を行う生産地において「伯州美人」は期間限定で出荷されています。
食味重視のブランドねぎとして需要者から高く評価され、一般的な白ねぎより高値で取引されています。
「伯州美人」の栽培の方法は、鳥取西部農業協同組合が指定する品種を使用し、伯州美人研究会が定めた栽培方法を参考に栽培するものとしています。
伯州美人研究会が定めた出荷規格に基づき選別及び出荷を行います。
地域の白ねぎ生産の歴史は、明治時代(1)の中期頃から米子市近郊で栽培が始まったとされています。砂地の土壌が白ねぎの栽培に適していたことから面積が拡大し、1970年代になると、砂地だけでなく県西部の大山(2)山麓でも栽培されるようになりました。
今では約260ヘクタールの畑地で栽培される白ねぎの大産地に成長し、春ねぎ、夏ねぎ、秋冬ねぎのリレー出荷により、365日の出荷体制を確立しています。この中でも「伯州美人」は、在来種の改良を重ねて育成した鳥取県のオリジナル品種で、冬季限定で出荷しています。
品種の育成にあたっては、従来栽培されている品種に比べ食味を重視して早太り軟質を目標とし、消費地のニーズに応えるべく高温期の伸長性、葉色、葉肉の厚さ、日持ちなど、幾度となく改良が重ねられてきました。また、品種特性に加え、肥沃な土壌、冬の低温という自然条件を活かし、丁寧な肥培管理、甘みの増す厳冬期に限定したこだわりの栽培を行っています。
その結果、出荷される「伯州美人」の平均糖度は8度以上で、寒さが厳しくなると10度を超えるものもあり、「伯州美人」を調理した際の甘さについてもバイヤーなどから高く評価されています。
- 明治時代:1868年~1912年。日本の時代区分の一つ。日本が幕府による封建制から近代化に移行した時代です。
- 大山:標高1,729m中国地方最高峰の山として日本百名山や日本百景にも選定され、鳥取県のシンボルの一つにもなっています。一帯は大山隠岐国立公園に指定されており、登山などを楽しむこともできます。