長州黒かしわ
登録番号 | 152 |
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名称 | 長州黒かしわ(チョウシュウクロカシワ)、CHOSYU KUROKASHIWA |
分類 | 食肉 |
登録日 | 2024/03/27 |
生産地 |
山口県
長門市、美祢市 |
登録生産者団体 | 深川養鶏農業協同組合 山口県長門市東深川1859-1 |
登録公示 |
農林水産物等の生産地
「長州黒かしわ」は、適度な歯ごたえと柔らかさが特徴の「地鶏肉」です。
生産地の観光資源として浸透しているばかりでなく、山口県オリジナル地鶏として、その良好な食味から県内外の流通業者や飲食店、宿泊施設などで重宝されています。
「長州黒かしわ」の素びなは、「やまぐち黒鶏種※」(在来種血統率 50%)の雄鶏を、「ロードアイランドレッド種」(在来種)の雌鶏と交配させたものであり、かつ「地鶏肉の日本農林規格」(平成 11 年農林水産省告示第 844 号)の素びなの基準に適合しているものを用います。
※やまぐち黒鶏種:黒柏鶏種の雄鶏×ロードアイランドレッド種の雌鶏の交配個体(雌鶏)に軍鶏種の雄鶏を交配させ、さらにその交配個体(雄鶏)にホワイトプリマスロック種の雌鶏を交配させ作出された鶏種。
飼育条件は、飼育期間としてふ化日から80日齢以上まで飼育されたものとしています。
飼育方法は、全飼育期間において、鶏舎内において平飼い(鶏が床面または地面を自由に運動できるようにして飼育する方法)であることとしています。また、飼育密度は、28 日齢以降は1平方メートル当たり 10 羽以下であることとしています。
生産地である長門市近郊は、古くから漁業が栄え、魚粕など高価な飼料が安く手に入る環境から養鶏業が盛んで、鶏肉は外食だけでなく、家庭料理としても定着し、地元の食文化に根付いてきました。こうした中、地元の産業と食とを地域振興に繋げるため、山口県が良肉味の地元の天然記念物である「黒柏鶏」を活用し、13年かけて開発したのが「長州黒かしわ」です。
地域由来の餌を用い、生産者と行政が連携し、官民一体での飼養管理と県内外への消費拡大の推進により、山口県ブランドとして確立しています。
「長州黒かしわ」は2009年から山口県内で発売を開始し、年間の出荷羽数は当初約2千羽でした。その後、生産業者、長門市および山口県が連携し、官民一体での飼養管理と品質保持や県内外への消費拡大の推進により需要が拡大したことから、2022年度現在、販売当初の約15倍となる30千羽を超える状況となっています。
なお、2016年には香港に輸出され、海外での和食レストランの増加を背景に、今後は本格的な海外展開も視野に入れた生産体制の強化を図ることとしています。