やまえ栗
登録番号 | 151 |
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名称 | やまえ栗(ヤマエグリ)、Yamae Guri、Yamae Chestnut |
分類 | 果物 |
登録日 | 2024/03/27 |
生産地 |
熊本県
球磨郡山江村 |
登録生産者団体 | やまえ栗振興協議会 熊本県球磨郡山江村大字山田甲1356番地の1 |
ブランドサイト | |
登録公示 |
「やまえ栗」は、甘みの強さが特徴の栗です。栗本来の風味や香りなどがパティシエや料理人から高く評価され、やまえ栗を使った菓子などが高級クルーズトレインや国際線ファーストクラスのデザートとして使われています。
山江村と言えば「やまえ栗」との認識が需要者に定着しており、村の観光・経済を支える特産品となっています。
「やまえ栗」の品種、栽培方法、出荷調整及び選別は、やまえ栗振興協議会が定める栗出荷基準に従うものとしています。
生産地は山林が約9割を占め、自生の山栗が多かったことから、江戸時代(1)には栗が税として納められていました。
山江村の栗栽培は、昭和(2)初期に村が熊本県から栗の原種の配布を受け、優良品種の普及のために採取畑を設置したのがルーツとされています。
1963年には「山江村栗振興協議会」を設立、その後、日本一の栗の生産を目指して栽培技術の向上や生産管理の統一を行い、大阪、名古屋および東京市場等に出荷されるようになりました。
長年にわたる生産者の栽培技術向上の取組により、「やまえ栗」の品質の良さが認知されるようになり、1977年には天皇皇后両陛下へ献上する栗に選ばれました。
しかし、1992年の農協合併によって別の名称で販売されるようになり、市場から「やまえ栗」の名称が消えてしまいました。
一方で、需要者からのニーズが依然として高かったことや、「やまえ栗」が村づくりの核となっていたことから、次第に「やまえ栗」復活の機運が村全体で高まっていきました。これを受け、2008年頃には、山江村村長が代表取締役を務める「株式会社やまえ」が栗の加工施設を新設し、温泉、宿泊施設、物産館などの事業と並行して「やまえ栗」の集荷、加工、販売、飲食での提供などを開始しました。併せて、村全体が一丸となって販路拡大や再ブランド化に取り組んだ結果、ついに「やまえ栗」として販売できる体制が構築されました。
今では農家の8割が「やまえ栗」を栽培し、2019年には、村が「やまえ栗条例」により「やまえ栗」を村の「宝」と位置づけ、「栗」を中心とした村をあげての取組が進められています。
- 江戸時代:1603年~1867年。日本の時代区分の一つで、江戸(現在の東京)に幕府が置かれていた時代を指します。徳川家康を初代将軍とし以後徳川将軍家を中心とした藩政政治が行われました。
- 昭和(昭和時代):1926年~1989年。日本の元号の一つです。元号に時代を付け、ひとつの時代区分として使用されることもあります。
購入先情報
びっ栗販売所(山江村内)
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