種子島レザーリーフファン
登録番号 | 148 |
---|---|
名称 | 種子島レザーリーフファン(タネガシマレザーリーフファン)、Tanegashima Leatherleaf Fern |
分類 | その他 |
登録日 | 2024/03/27 |
生産地 |
鹿児島県
西之表市、熊毛郡中種子町及び南種子町 |
登録生産者団体 | 鹿児島県熊毛郡中種子町野間5281番地 種子屋久農業協同組合 |
登録公示 |
「種子島レザーリーフファン」は、ツヤのある濃緑の葉色と左右対称の形状を有した観賞用の切葉です。葉の変色や欠けが少なく日持ちも良好で、品質の高さから格式が求められる冠婚葬祭やフラワーアレンジなどで重宝されています。
生産地である種子島(1)は、国産の「レザーリーフファン」を牽引する国内随一の出荷量を有し、市場平均価格よりも3割から4割程度高値で取引されています。
「種子島レザーリーフファン」の品種は、種子屋久農業協同組合(以下「JA種子屋久」という。)が推奨した品種を用います。
栽培の方法は、周年遮光が可能な施設において、JA種子屋久の指導に基づく遮光管理により栽培し、冬季は地温を保つ効果のあるバガス(種子島の特産品であるサトウキビの搾り粕)を敷いて安定的な収量確保の対策を図ることとしています。
出荷規格は、JA種子屋久が定めた「出荷規格及び評価基準表」に基づいて選別を行い、乾燥防止と品質維持のため、収穫してから1日~2日水揚げを行うこと、箱詰めの際は新聞紙で覆い、その上からビニールで包み出荷することとしています。
生産地は、温暖な気候と島全体が火山灰に由来する酸性土壌であることから、温帯地域が原産で酸性土壌を好むシダ植物である「レザーリーフファン」の栽培に適した自然条件を有する地域です。
「種子島レザーリーフファン」は、1985年に産地導入され、種子島の基幹作物であるさつまいもやサトウキビに比べて経済性も高かったことから、地域特性を踏まえた栽培技術を確立するとともに、地域を挙げて生産・販売促進活動を推進してきました。
JA主体による遮光管理、水揚げ、冷蔵輸送出荷などのほか、冬季保温対策に地元サトウキビの搾り粕を利用して周年出荷を推進するなどの地域に根差した取組が続けられています。
30 年以上に渡って高品質の産品を安定供給し続けた結果、「種子島レザーリーフファン」は装飾用の上級品として高い評価と信頼を獲得しています。
2017年度年現在、生産者は129名、栽培面積は導入当初の0.6haから15haまで拡大し、生産数量も約500万本に至り、栽培面積および生産数量ともに日本一の産地となっています。
- 種子島:鹿児島県にある有人離島の中で最も東に位置する島で、全国有人離島のうち第5位の面積です。種子島宇宙センターなど宇宙関連施設が多くあり、日本の宇宙開発の拠点の一つであるのとともに、最近では多くのサーファーが移住するなどマリンスポーツ等も盛んに行われています。