中城島にんじん
登録番号 | 147 |
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名称 | 中城島にんじん(ナカグスクシマニンジン)、Nakagusuku Shima Ninjin |
分類 | 野菜 / 穀物類 |
登録日 | 2024/03/27 |
生産地 |
沖縄県
中頭郡中城村 |
登録生産者団体 | 中城村野菜産地協議会 沖縄県中頭郡中城村字当間585番地1 |
登録公示 |
「中城島にんじん」は、鮮やかな黄色の根色とごぼうのような細長い形状が特徴のにんじんです。古くから沖縄県の薬膳料理や郷土料理に欠かせない食材として重宝されており、地域の食文化に深く浸透しています。
品質面でも需要者から高く評価されていることから、一般的な人参はもちろんのこと、他産地の「島にんじん」と比較しても高値で取引されています。
「中城島にんじん」の品種は、中城村内で自家採取した在来種の「島にんじん」を用います。
栽培方法は、中城村野菜産地協議会が定めた栽培指針に基づき生産を行うこととしています。
出荷規格は、根茎部に折れ、割れ、その他の傷、腐れおよび病害虫による被害がない「島にんじん」のみを出荷しますが、折れ、割れ、その他の傷や病害虫による被害が軽微なものは加工用とすることができます。
生産地の中城村は沖縄本島中部地域にあり、温暖な気候と豊富な地下水により、栽培適温が15℃以上で十分な水分を必要とする「島にんじん」の栽培に適した自然条件を有する地域です。
「島にんじん」は17世紀に日本に伝わったとされています。一時は東北地方から九州地方まで広く栽培されていましたが、根長が長いため深耕や培土など栽培の手間を多く必要とすることから、他の地域では栽培のしやすい「西洋にんじん」への品種転換が進み、現在は沖縄県のみで「島にんじん」の経済栽培が行われています。
生産地では第二次世界大戦前から、自家採種により系統を維持した在来種の栽培を継続し、「島にんじん」の県内生産量の約7割を占めるようになりました。2017年から流通段階で「中城島にんじん」の緑化を防止し、鮮やかな黄色を維持するための新しい包材を導入するなど、鮮度維持の向上にも取り組んでいます。