ぐしちゃんピーマン

登録番号 140
名称 ぐしちゃんピーマン、具志頭ピーマン(グシチャンピーマン)、Gushichan Piman、Gushichan Piment
分類 野菜 / 穀物類
登録日 2024/01/29
生産地 沖縄県
島尻郡八重瀬町
登録生産者団体

沖縄県農業協同組合

沖縄県那覇市壺川2丁目9番地1

https://www.ja-okinawa.or.jp/

登録公示

第140号:ぐしちゃんピーマン

農林水産物等の生産地

「ぐしちゃんピーマン」は、大玉肉厚で光沢があり、リンゴのような甘さとシャキシャキとした食感が特徴のピーマンです。
苦みが少なく生で食べてもおいしいと需要者から高く評価されています。 

「ぐしちゃんピーマン」の品種は、沖縄県農業協同組合(以下「JAおきなわ」という。)が推奨する品種を用います。
適切な温度管理や施肥・管理など、沖縄県が作成した「沖縄県野菜栽培要領」を参考に栽培し、JAおきなわが定める選果規格に基づき出荷されます。

生産地は、15℃以下で果実の肥大不良を起こすピーマンの栽培において、冬でも月平均気温が16℃以上という温暖な気候によるピーマンの適作地です。
使用している品種「ちぐさ」は、大玉肉厚でみずみずしく光沢があり、苦みが少なく食味が良いという特徴がありますが、品質と収量をともに向上させることが難しい品種です。
生産地では、「ちぐさ」を1989年に導入、沖縄特有の温暖な気候に加え、ミネラル豊富な土壌や地域で生産される「さとうきび」の搾りかすであるバガスや葉柄などを活かした土づくり、2005年に完成した「慶座地下ダム(1)」による十分な保水など、さまざまな環境条件や地域資源を活用した独自の栽培技術を確立しています。
冬でもハウスの加温が不要なため化石燃料を使用しないうえ、減農薬等による環境にやさしい持続可能な生産体制の実現を進めるとともに、沖縄県農業改良普及センターと連携した栽培講習会や現地検討会の実施などと相まって若手の新規就農が進んでいます。
「ちぐさ」を導入して以降、順調な拡大を続け、生産量は現在1,039tとなっています。

  1. 慶座地下ダム:約30~120万年前のサンゴの化石からできた隙間の多い「琉球石灰岩」を活用して造られた地下ダム。地下に止水壁を造ることで、これまで利用されずに海に流れ出ていた地下水をせき止めて貯めることが可能となっています。

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