ドイトンコーヒー
登録番号 | 138 |
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名称 | ドイトンコーヒー、ドイトゥンコーヒー、ドイツングコーヒー、ドイタングコーヒー DoiTung Coffee、Doitung Coffee、กาแฟดอยตุง |
分類 | 加工食品 |
登録日 | 2023/07/20 |
生産地 |
海外
タイ王国チェンライ県内のメイ・ファー・ルアン郡とメーサイ郡の境界地域に位置するドイトン開発プロジェクトエリア。北緯20度07分47秒―20度27分17秒、東経99度26分31秒-99度53分37秒の間の、93.515ライ(149.62平方キロメートル)の範囲 |
登録生産者団体 | メイ・ファー・ルアン・ファウンデーション・アンダー・ロイヤル・パトロネージ タイ王国チェンライ県メイ・ファー・ルアン郡メイ・ファー・ルアン地区多目的ビル |
ブランドサイト | |
登録公示 |
「ドイトンコーヒー」は、タイ王国内で主に生産されているロブスタ種に対し、カティモール種を中心としたアラビカ種のコーヒー(生豆、挽きコーヒー、コーヒー豆)です。
「ドイトンコーヒー」は、王室主導のプロジェクトであること、タイ王国GIへの登録、麻薬撲滅への貢献によりUNODC(国際連合薬物犯罪事務所)から認定を受けるなど、団体の取組みは国内外で高く評価されており、タイ王国内市場において、同種の一般的なコーヒーに比して2倍から2.5倍の程度の価格で取引されています。
「ドイトンコーヒー」の品種は、生産団体が指定する機関にて育成したカティモールを中心とするアラビカ種の苗木を使い、栽培は、生産者団体が定期的に開催するセミナーおよび指導に基づき、生産団体が指定する生産地内で行います。
収穫は、生産者と生産団体の管理者がほ場を巡回し、収穫適期を確認したうえで行い、収穫後一定期間内に生産者団体が指定する集積場に持ち込み、未熟な実、80%以上熟していない実、虫に喰われた実、割れて腐った実、水に浮く実、黒く乾燥した実、房状の実を目視で排除します。
収穫後、選別された豆のみを生産者団体が指定する加工施設にてウォッシュド製法による精製加工を行い、出荷規格として貝殻豆、割豆、虫食い豆、発育不良豆、未熟豆、コーヒー豆以外の異物を除いたものが「ドイトンコーヒー(生豆)」として出荷できるものとしています。
「ドイトンコーヒー」の挽きコーヒー、コーヒー豆(生のものを除く)の原料は「ドイトンコーヒー(コーヒー生豆)」を用い、出荷規格として生産団体の指定する焙煎場にて焙煎し、未完成焙煎豆以外は「ドイトンコーヒー豆」として出荷できるものとしています。
生産地は比較的標高が高く、年間平均気温や昼夜の寒暖差などの気候条件がアラビカ種のコーヒーの育成に適した地域です。
「ドイトンコーヒー」の栽培・生産は、1988年タイ王室主導のドイトン開発プロジェクトとして始まり、プロジェクトの一環としてケシ栽培を生業としていた地元民に代替作物としてのコーヒー栽培を支援したことがきっかけとなった「ドイトンコーヒー」は、生産地及び生産業者と深い関りがあります。
コーヒーの栽培と技術開発は、生産者団体が中心となって地元住民とともに取り組み、1998 年にはドイトン開発プロジェクトの総収入に対するコーヒー栽培の収入が12%程度を占めるなど、人々の暮らしと自然環境を好転させた作物として地域に定着しました。
ドイトン開発プロジェクトは国際的にも高く評価されており、2001 年には UNODC(国際連合薬物犯罪事務所)によって、世界規模の麻薬撲滅活動に貢献したとして認定されました。1988 年から途絶えることなく継続して生産されている「ドイトンコーヒー」は、生産高を徐々に増やし、現在では生産高・売上高ともに安定しています。
「ドイトンコーヒー」は日本国内にも輸入・販売され、取り扱う販売事業者・提供事業者の多くが、産地の由来や生産者団体の活動の紹介を添えて説明を行うなど、ドイトンコーヒーの生産由来が産品の特性として認識されています。