あら川の桃
登録番号 | 133 |
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名称 | あら川の桃(アラカワノモモ)、Arakawa no Momo、Arakawa Peach |
分類 | 果物 |
登録日 | 2023/07/20 |
生産地 |
和歌山県
紀の川市桃山町及び紀の川市竹房 |
登録生産者団体 | あら川の桃振興協議会 和歌山県紀の川市桃山町元376番地 |
登録公示 |
「あら川の桃」は、江戸時代(1)から栽培が行われ、和歌山県紀の川市桃山町を主産地とする西日本最大の生産を誇る桃です。
色味や玉揃いなどの外観に優れ、百貨店等ではお中元などの贈答用に用いられ、卸売市場でも高価格で取引されています。
生産地では、桃の開花期になるとピンク色の絨毯を敷き詰めたような桃源郷を思わせる絶景が広がり、多くの観光客が足を運ぶなど、この地域の季節を感じさせる風物詩となっています。
「あら川の桃」の品種は、あら川の桃振興協議会(以下「協議会」という。)が推奨した品種を使用し、基本的に「あら川の桃栽培暦」に基づいて栽培されます。
出荷は、協議会が定めた「あら川の桃出荷基準」に準ずるものとし、基準を満たさない果実のうち、腐敗果以外は加工用原料としています。
生産地は、和歌山県紀の川市内を流れる紀の川(2)の南岸に位置し、温暖な気候と排水の良い砂礫土壌といった自然条件を背景に、江戸時代から桃の栽培が行われてきました。
生産地では、摘蕾や摘花の早期実施や果実への袋かけなど、長年の栽培技術の積み重ねにより、外観や食味が良好な桃の生産を確立しています。
平成14年に生産地で桃の栽培を行う全ての農家が賛同し協議会が設立されました。協議会では、公的機関の協力を得ながら、新品種の導入前の栽培試験や優良品種の育種、袋かけ資材の素材別実証試験および病害虫防除に関する実証試験などに取り組んでおり、さらなる品質の向上を図っています。
地域全体で生産振興に取り組んできた結果、生産地では「一目十万本」といわれる一体的な桃畑が形成されています。
- 江戸時代:1603年~1867年。日本の時代区分の一つで、江戸(現在の東京)に幕府が置かれていた時代を指します。徳川家康を初代将軍とし以後徳川将軍家を中心とした藩政政治が行われました。
- 紀ノ川:奈良県から和歌山県を流れる一級河川(延長136 km)です。河川名は、古代から使われてきた現地の地理区分の名称である「紀伊国」に由来しています。