行方かんしょ

登録番号 131
名称 行方かんしょ(ナメガタカンショ)
分類 野菜 / 穀物類
登録日 2023/03/31
生産地 茨城県
行方市、潮来市、鹿嶋市、鉾田市、小美玉市、かすみがうら市
登録生産者団体

行方かんしょブランド推進協議会

茨城県行方市山田3282-10

登録公示

第131号:行方かんしょ

農林水産物等の生産地

「行方かんしょ」は、糖度が高く甘みが強い良食味の青果用かんしょです。
 市場関係者からその品質だけでなく、通年で実需者からの要望に対応できる供給体制が高く評価されています。

「行方かんしょ」は、行方かんしょブランド推進協議会(以下「協議会」という。)が認定した「青果用かんしょ」の品種を使用します。
 協議会が指定した茨城県の「さつまいも栽培基準」に基づき栽培、協議会が定めた「行方かんしょ出荷規格表」に基づいて、適期のキュアリング処理(貯蔵含む)を行い、選別及び品種リレー出荷を行います。

生産地は、霞ヶ浦及び北浦(1)周辺、茨城県の南東部に位置し、比較的温暖な気候と水はけの良い土壌で「かんしょ」栽培に適した自然条件を備えています。
 1984年、かねてから導入していた茨城県奨励品種の「ベニアズマ」を選抜育成した品種に「紅こがね」と命名して販売を開始、1988年から一早くウイルスフリー苗の増殖技術の確立にも取り組みました。また、1992年にはウイルスフリー芋の販売を開始するとともに、栽培方法や選別技術の指導を地域全体で農協から受けることで、生産者のものづくりへの意識が高まり、量より味にこだわった「かんしょ」作りを実践しています。
 2002年には、主力としていた「紅こがね」に加えて「紅まさり」を導入、また2009年には「べにはるか」を加え、この3品種の最も美味しくなる時期を調査・把握した結果、時期に応じて品種ごとに出荷期間を限定する「品種リレー出荷体制」を確立、年間を通じて安定した良食味状態での出荷を実践しています。
 「行方かんしょ」の生産地では、芋表皮下のコルク層を増加させ、病原菌の侵入による貯蔵中の腐敗を防ぐ効果をもたらす「キュアリング処理」と、芋に含まれるでん粉の糖化を促す「定温貯蔵」を可能にする「キュアリング定温貯蔵施設」を整備し、品質管理を徹底して通年出荷を実現しています。
 2019年度の作付面積は約730ha、販売数量18,555tと年々規模を増加させており、現在は全国トップクラスの「青果用かんしょ」の産地となっています。
 また、2012年からは輸出にも取り組み、マレーシアへの出荷を皮切りに、タイ及びシンガポールに拡大し、2016年以降はカナダ、フランス、ドイツにも輸出しており、海外の焼き芋需要の増加にも大きく貢献しています。

  1. 霞ヶ浦・北浦:茨城県南東部に広がる日本の湖沼では琵琶湖についで二番目に大きい湖です(隣接する北浦、外浪逆浦(そとなさかうら)の各水域の総体として面積約220平方キロメートル)。釣りやヨット、水上オートバイなどのレジャーに利用されているほか、湖上には遊覧船・観光帆曳船も運航されています。

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