徳島すだち
登録番号 | 129 |
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名称 | 徳島すだち(トクシマスダチ) |
分類 | 果物 |
登録日 | 2023/03/31 |
生産地 | 徳島県 |
登録生産者団体 | 徳島県すだち・ゆこう消費推進協議会 徳島県徳島市北佐古一番町5番12号 |
登録公示 |
農林水産物等の生産地
「徳島すだち」は、日本のすだち出荷量の98%を占める香酸柑橘です。果皮が濃い緑色の時期に収穫され、美しい外観とさわやかな香りと酸味が特徴です。
年間を通じて品質が高く安定しており、顧客からの引き合いも強く、安定的な出荷が継続されていることから量販店等のさまざまな需要に対応できると高い評価を得ています。
徳島の家庭では、様々な料理の添え物として使われ、飲食店等での需要も高いことなどから、全国的な認知度も高まっています。
「徳島すだち」の品種は、徳島県の在来の「すだち」を由来として選抜された系統を使用します。徳島県すだち・ゆこう消費推進協議会(以下「協議会」)が推奨する栽培方法に従い栽培され、収穫後、貯蔵する場合は協議会が推奨する貯蔵方法に基づき管理を行うとともに、協議会が定めた「出荷規格」により選果を行います。
徳島県は西南暖地に属し温暖な気候で日射量が多く、四国山地(1)・讃岐山脈(2)に囲まれ、水はけの良い傾斜地も多いことから一般的に果樹の栽培に適した地域です。
「すだち」は、「酢橘(すたちばな)」が名前の由来とされ、8世紀には徳島県に原生していたと言われています。江戸時代(3)には自家用を中心に栽培されていましたが、1965年ごろから経済栽培が行われるようになりました。
経済栽培への展開に伴い、徳島県が中心となり優良系統品種の開発と選抜を実施してからは全国出荷が進み、徳島県を代表する特産物となりました。
「徳島すだち」の栽培面積は、1932年の約4haから1992年には660haに達しましたが、生産者の高齢化により2017年には397haまで減少、直近では400ha前後で推移しています。
全国シェア(収穫量)は、記録が残る1964年以降、徳島県が90%台後半を占めており、2013年にはEUへの輸出を始めるなど海外展開も含めた販路拡大を推進しています。
- 四国山地:四国地方の中央部を東西250kmにわたる山地。日本の中央構造線の外帯を占め、最高峰は石鎚山(1,982m)、ついで剣山(1,955m)など1,000m以上の13の山からなります。南側は四万十川、仁淀川、物部川、北東側は吉野川と勝浦川などの水源となっています。
- 讃岐山脈:四国地方北東部の香川県と徳島県の境界を東西に連なる山脈で、最高峰は中央部にある竜王山(1,060m)、ここから東・西に向かってしだいに高度が低くなります。
- 江戸時代:1603年~1867年。日本の時代区分の一つで、江戸(現在の東京)に幕府が置かれていた時代を指します。徳川家康を初代将軍とし以後徳川将軍家を中心とした藩政政治が行われました。