十勝ラクレット

登録番号 128
名称 十勝ラクレット(トカチラクレット)
分類 加工食品
登録日 2023/03/31
生産地 北海道
帯広市、河東郡音更町、士幌町、上士幌町、鹿追町、上川郡新得町、清水町、河西郡芽室町、中札内村、更別村、広尾郡大樹町、広尾町、中川郡幕別町、池田町、豊頃町、本別町、足寄郡足寄町、陸別町及び十勝郡浦幌町
登録生産者団体

十勝品質の会

北海道帯広市自由が丘6丁目4-12

登録公示

第128号:十勝ラクレット

農林水産物等の生産地

「十勝ラクレット」は、日本有数の酪農地帯である北海道十勝地域で生産された新鮮な生乳を原料とするプレスタイプのセミハード・ナチュラルチーズです。ナッツや干し草のような熟れた芳醇な香りとさわやかなミルクの香りが感じられ、刺激臭が抑えられており日本人の嗜好に合うさっぱりした食味が需要者から高く評価されています。

「十勝ラクレット」の原料は、十勝地域の農場で生産される生乳を原料乳として用いるとともに、動物由来のレンネット(凝乳酵素)を用います。
 十勝地域で取水された水によって加水し乳糖濃度を低下させること、熟成期間中の磨き工程には、塩とリネンス菌を十勝地域で取水された水に溶かした磨き液を用いること、熟成期間は、熟成庫の温度と湿度や磨きの程度で調整を行い8週間以上とすることを順守し製造されます。
 出荷規格は、高さ7cm程度、カット前のものは直径26cmから30cm程度で円柱状の形状とし、熟成中に上昇するpH5.2以上、塩分は1.8%程度とすることとしています。

「十勝ラクレット」の生産地である北海道十勝地域は、古くから広大な農地を生かした酪農経営が行われ、乳用牛飼養戸数、飼養頭数、受託乳量ともに全国一を誇る地域です。食品の製造や保存に最適である冷涼な気候のもとチーズ製造が定着しており、ラクレットでは国内最大の生産地を確立しています。
 1984年頃から、新鮮な自家生乳を原料とし地域の気候や風土にあったチーズの一貫生産と付加価値を付けた販売の気運が高まり、1990年にフランス人講師を招き地域の気象や食文化に根ざすチーズ作りの技術にかかる知識の教授を受け、1991年にはチーズ生産者らが生産振興を目的として「十勝ナチュラルチーズ振興会」を設立しました。
 「十勝ラクレット」は、十勝地域で取水される良質な「軟水」を用いた加水調製や磨き工程により、ヨーロッパにおけるラクレット生産と比較して、独特の香りの発生を抑制するとともに過度な熟成が抑えられ、日本人の嗜好に合うマイルドな味わいと穏やかな風味となります。
 「十勝ラクレット」を安定して販売する工房は2018年現在、地域内に8か所あり、年間約7万2千玉が生産されています。

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