阿波尾鶏

登録番号 127
名称 阿波尾鶏(アワオドリ)
分類 食肉
登録日 2023/03/31
生産地 徳島県
登録生産者団体

徳島県阿波尾鶏ブランド確立対策協議会

徳島県徳島市万代町1丁目1番地

ブランドサイト

協議会HP

登録公示

第127号:阿波尾鶏

農林水産物等の生産地

「阿波尾鶏」は、肉色は赤みを帯びて美しく、適度な歯ごたえがあり、低脂肪でうま味成分を豊富に含んでいることが特徴の地鶏肉です。
 生産地である徳島県では、一般家庭から外食店まで広く使用されるなど地域の食文化に深く浸透しています。また、全国の実需者からも高い支持を受け1998年度から20以上連続で地鶏肉出荷量全国1位となっています。

「阿波尾鶏」は、徳島県立農林水産総合技術支援センター畜産研究課より供給された軍鶏の雄とホワイトプリマスロックの雌を交配して生産された素びなを用いて飼育します。
 飼育方法は、生産地において「地鶏肉のJAS規格」を基本とし、素びな導入後は全期間平飼い、飼育密度は28日齢以降1平方メートル当たり10羽以下、飼育期間は75日以上としています。
 配合飼料は、各期を通じ増体性能に適した高栄養のもの、また、概ね21日齢以降は動物性タンパク質を抑えたものを使用することとしています。

徳島県の肉用鶏産業は、県土の多くを占める四国山地(1)の急峻な地形を活かし、小規模生産者を維持しながら発展を遂げ、明治時代(2)から1960年ごろまで、県内で集荷された食鶏が生体のまま海路で関西方面に搬入され、大阪市場において高値で取り引きされるなど、古くから大阪への食鶏供給基地として栄えてきました。
 1970年代以降、他産地が生産性を高めるため農場の大規模化などの対策を進める中、大規模化に不向きな地形を有する徳島県では、既存の小規模農家を活かす方策として、小ロット生産が強みとなる地鶏(県在来の赤笹系軍鶏)の肉味佳良な特性に着目しました。優良な肉用種鶏との交配を約10年間かけて進め、1989年に県の伝統芸能である「阿波踊り(3)」から命名した「阿波尾鶏」が誕生しました。
 販売開始当初の生産羽数は2万羽でしたが、官民一体の飼養管理と品質保持や消費拡大の取り組みにより、1998年度には60万羽以上を出荷し、地鶏では生産羽数全国1位となりました。
 以後、2004年度以降は年間200万羽前後の生産羽数を維持しています。
 2010年度からは香港への輸出を開始するなど国内外から選ばれるブランドへの取り組みを進めています。

  1. 四国山地:四国地方の中央部を東西250kmにわたる山地。日本の中央構造線の外帯を占め、最高峰は石鎚山(1,982m)、ついで剣山(1,955m)など1,000m以上の13の山からなります。南側は四万十川、仁淀川、物部川、北東側は吉野川と勝浦川などの水源となっています。
  2. 明治時代:1868年~1912年。日本の時代区分の一つ。日本が幕府による封建制から近代化に移行した時代です。
  3. 阿波踊り:阿波踊りは徳島県(旧・阿波国)を発祥とする盆踊りです。日本三大盆踊りであり、江戸開府より約400年の歴史がある日本の伝統芸能のひとつになります。夏季になると徳島県内各地の市町村で開催され、なかでも徳島市阿波おどりは踊り子や観客数において日本最大規模となります。

購入先情報

指定販売店、指定料理店一覧(協議会HP)


■オンラインショップ

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